Diary

命が生まれ変わる時の豊かな匂い

今日は実家の畑のコンポストについて記録してみようと思います。写真は2022年6月中旬の畑の様子。生き生きとした緑があふれて、雨が潤いを与える大好きな季節です。

コンポストというと、何かしらの容器に野菜屑などを入れていくイメージがあるかと思いますが、実家では囲いなどは特に設けず、畑に穴を掘ってそこへ直接埋めていくスタイル。台所で出る野菜屑の他、畑にある木々の落ち葉や、抜いた雑草なども一緒に混ぜていきます。

こちらは落ち葉や雑草などを集めて置いておいたもの。土に埋める前に、切り返しをして空気をたっぷり含めます。

するといろんな生き物がぽろぽろと出てきました。ころんとしたこちらの幼虫は、堆肥にとってはいいのだろうか?

父曰く「そこら辺に転がってれば鳥が食べる」とのこと。ひとつの視点からのよしあしもあるのかもですが、何かにとってはよくて、何かにとってはよくない、そういうものが適当なバランスでまわっているのかな?

こちらは枇杷の葉。「土の色は落ち葉の色だよ」と父。

今度はミミズが。大きい…!(ちょっと怖い…!)

父がわたしに向かってミミズを投げるフリをするので、「絶対にやめて!」とキレながら写真を撮りました。(ちなみに6歳になった姪っ子は、ミミズを触るのも全然平気だそうです。先輩…)

昨年、岐阜で堆肥を作られている五段農園の高谷裕一郎さんから完熟堆肥を作る方法を教えていただき、それが実家のやり方とは全然違っていたので「うちの畑は大丈夫なのか…?」と心配しているのですが、生き物の豊かさを見て、そうわるいものでも無いんじゃなかろうか、という気もしてきます。(検索してみると、東京農大の教授がこんな資料を出していたので、一応成り立ちはするのかな?)

堆肥が腐敗しているか熟しているかを確かめる方法を高谷さんから教えていただいたので、今度帰省したら試してみよう。

落ち葉や雑草を切り返したら、野菜屑と一緒に穴へ。

匂いを嗅いでみなと言われ、落ち葉と雑草の部分を手に取って近づいてみると、芳醇な?深い森林のような?いい匂い。「この匂いをいい匂いと感じるか感じないかだね」と父。今回の帰省では、匂いの話をいろいろした気がします。ワインのテイスティングにハマっているせいだね🍷

上から軽く土をかぶせて籾殻(もみがら)を加えます。籾殻や米糠を入れておくと、微生物が寄ってくるらしい。

さっと混ぜたらその場所はしばらく寝かせておき、また別の場所に穴を掘って埋めて行きます。

あまり神経質にならず、なんとなくやるのが続けるポイントとのこと。ちょっとわかる〜

◇ ◇ ◇

NATIONAL GEOGRAPHICによると、ウクライナ侵攻による肥料輸出規制のために、食糧危機へとつながる肥料不足が世界的に起きているそう。一方、化学肥料を用いない有機農家は、肥料問題には困っていないとのこと。

捨ててしまうことが多い野菜屑やお米の殻。わたしも普段暮らしている都心(でも無いが)のアパートでは、それらの貴重な資源を無下にしてしまっていることが多いので、これを機に、食事の終わりを始まりへと結ぶ方法を見直してみたいと思う。

気になっていたミミズコンポストを試す時でしょうか…!🪱(つづく)

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