
2021年11月23日、里山の自然環境保全に取り組むNPO法人 地球守さんの拠点へ見学に伺いました。

はじめに、セルフビルドしたという小屋を見せていただきました。

建物の柱は、石の上に建てられています。初めて見た😳 家を点で支えることで、土の呼吸を妨げないのだそう。

床下には藁が敷き詰められています。こちらも通気のためだったかな?(うろ覚えですみません…)

こちらはコンポストのトイレ。匂いが全くしません。

その理由は、トイレを建てる場所にあるのだとか。崖のように、土が空気に触れる面積が多い位置に建てると、土の通気が良くなって素早く分解されるそうです。

崖の土。こういう所から、土が呼吸をしているそう。

敷地内には川も流れていました。元々は流れていなかったけれど、土中の水脈を読んで造形していくことで、川が流れるようになったそうです。
すべての生き物が心地よく居れる在り方
1日を通して一番印象に残ったのは、その土地の気の良さみたいなものでした。空気が自由に飛び交っていて、息を吸えば身体の中を澄んだ空気がスッと通り抜けて行くような。
環境保全は、気遣いなんだなと思いました。相手の性質をよく知り、その性質に合う在り方で共存する。家を建てる時、自分の住みやすさだけでなく、土地やそこに暮らす生き物に少しずつ気を配って建てさせてもらう。そうすることで、土が、木々が、家が、生き物やその場所が心地よく呼吸し、そんな中で過ごせば人も心地よくいられる。怒っている人や苦しんでいる人の側では自分もリラックスできないように、怒っている生き物や苦しんでいる土地では、人もリラックスできないけれど、周りが心地よく過ごしていれば、自分も心地よく過ごしていける。
土や木々が心地よく居れるための具体的な方法を、地球守さんは体系的に捉え、実践してるように感じられました。この場所の空気が澄んでとても気持ちよかったことが、地球守さんがやっていることの賜物なんだなと。
わたしも土や森のことを、あるいは一緒に過ごしてくれる人のことを知り、心地よい場所を作る一端となりたいな。

この日、代表の高田さんのお話を聞くことは出来ませんでしたが、お話ししているYouTubeを見つけたので貼っておきます。
少子化は木々にもあるんですね。環境が悪くなり次の世代が育たない。大きな流れの中に人もいるのだとしても、それを変えるために出来ることがあるなら、少しかもしれないけどわたしも取り組んでみたいです。